校長挨拶

  福井県立美方高等学校 校長 木本 健

可能性へのチャレンジ  -夢づくり 人づくり 美方高校-

本校は、嶺南地域の県立高校の中では最も新しくできた学校で、昭和44年に開校し、令和元年には創立50周年の記念式典を挙行しました。校舎は豊かな自然に恵まれた風光明媚な三方五湖を望む土地にあり、「明・強・清」を校訓として定め、「自然や人間・社会と親しみ、明るく,強く、清らかに、信念を持って生きること」を目標に、生徒たちは勉学やスポーツに力いっぱい取り組んでいます。現在は各学年普通科3クラス(1年生は2クラス)、家庭学科2クラス(生活情報科、食物科)を有し、1万1千名を超える卒業生は、県内はもとより全国各地で多方面にわたり活躍されています。

本校は開学以来、「文武両道」を掲げ、地域からの全面的な支援を受けながら、運動部のみならず文化部も熱心な活動を続けてきました。これまでの50年余りの歩みを振り返りますと、開校3年目には本校のスタートに花を添えるかのごとく野球部が夏の甲子園出場を果たし、その翌年にはボート部が初の全国制覇を成し遂げるなど、本校の名は瞬く間に全国に広まりました。その後のボート部の活躍は皆さんご存じの通りで、国内はもとより世界の舞台で活躍しています。また、開校6年目には剣道部が全国高校総体に初出場、13年目には陸上部が全国高校駅伝に初出場すると、その後は両部ともに全国大会の常連校として活躍しています。文化部では吹奏楽部、合唱部が数多く全国大会に出場しているほか、新聞部、美術部、かるた部なども多くの文化祭で活躍しています。

本校の特色は、中規模校のメリットを最大限に生かしているという点にあります。具体的には、授業や学校行事、部活動などの学校生活において、生徒一人ひとりに目が行き届き、それぞれの個性や進路に合わせたきめ細かな指導ができることです。さわやかな挨拶、充実した授業、全国でも珍しい校内レガッタに代表される特色ある学校行事や活発な部活動など、校内は活気に満ちあふれています。その恵まれた教育環境の中で育てられた生徒諸君は、今後有為な人材として活躍してくれることと大きな期待を寄せています。

50年を超え100年に向けて歩み出した美方高校のさらなる飛躍を目指して、教職員一同、今まで以上に気持ちを一つにして、生徒一人ひとりを大切にしたきめ細かく丁寧な指導に取り組み、生徒、保護者、地域の期待に応えるべく教育活動に専念して参ります。これからも、本校の教育活動に一層のご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。